《蓬莱山・徐福伝説と日本》 渤海の遥か東方に、たとえようもなく大きな谷がある。地上を流れる川ばかりでなく、天の川まで皆流れこんでいる。山々は壮大にして華麗。山麓の周囲は3万里もあり、頂上は9000里四方に広がる。 最高位の神仙たちの住む宮殿は黄金と大理石で造られ、遊ぶ鳥や動物たちはすべて純白である。木の実はえもいわれぬ美味で、不老不死の妙薬となっている。(『沖虚至徳真経四解』より ) 秦の始皇帝の頃、方士・徐福は不老不死の妙薬を求め、600人の汚れない童男童女とともに蓬莱をめざして船出した。一説では彼らは日本にたどり着き、文化や農耕技術を伝えたとされ、九州、紀伊、東海各地に徐福伝説にまつわる旧跡が残る。 神仙島へ戻る |