花火は、音、光(色)、煙、形状の4つの要素で構成されています。これらの要素は火薬類の配合・組み合わせによって、様々に変化させるこことができます。燃える温度が高いほど、光は明るくなり、配合剤の組み合わせを変えて、色彩を変化させます。音は爆薬を用いて爆発させるか、火薬を燃焼させてその発生ガスが急激に膨張する時に発生し、これらの発生ガスを物を飛ばすエネルギーに利用し、花火の形状を作る原動力とします。そして、含有物(染料や顔料)が不完全燃焼する時、あるいは揮発する時に色煙が発生します。
打ち上げ花火は、打ち上げ筒で花火の玉を打ち上げて、上空で破裂させます。打ち上げ方には、単打、早打、連発の3通りがあります。
日本では、花火の大きさは通常『号』で表します。その数字が大きいほど花火も大きいということになります。花火玉の大きさは特2号からら40号まであり、通常の花火大会では3号玉から5号玉ぐらいまでが主に使われるおおきさです。号数は厳密には玉の直径を表しているのではなく、たとえば3号玉は内径3寸(9.1cm)筒で、打ち上げる玉のことで正確には8.5cmになっています。重さは5号玉の割物で1,000 〜1,200 グラムほどあり、30号玉(3尺玉)になると直径が90〜100センチ、重さ250〜300キロにもなります。ちなみに、現在、世界一大きな花火は40号玉(4尺玉)です。
打ち上げ花火は、玉の寸法に応じて導火線の長さ、打ち上げ用の火薬の量が決まるので、それによって打ち上げ高度も決まります。この高度と開きのバランスは演出効果と花火師の技術で決まります。3号玉では約120mぐらいまで、10号玉で約320mぐらいまで,30号玉になると約700mぐらいまで上がります。花火の広がりは、3号玉で直径60m、10号玉で直径300m、30号玉で直径600mぐらいに広がります。
日本の花火−大きく菊花を咲かせる割物花火は、世界で最も精巧で華麗なものといわれており、以下の3点が最大の特色です。