サン ジョン キム | |||||||||||||||||||||
| ソンジェ現代美術館、キュレーター | ||||||||||||||||||||
| 1965年韓国生まれ 韓国、ソウル在住 | |||||||||||||||||||||
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| 二十一世紀を目前にしたいま、コンピュータはアートの新しい分野であるとみなさ
れている。世界のすべての国々を結ぶインターネットは、絶えず成長しているプロジ
ェクトである。デジタル画像に変換された既存のアート作品を「ウェブ・アート」と
呼ぶだけでは十分ではない。この様な方法には高速な情報伝達という利点がある。ア
ーティストたちはサイバースペースにおける自由と活動に挑んでいる。 地球的規模であり、また権力や情報の分散が進んでいる現在の世界においては、ア ートは特定集団(収集家、学者、美術史家、アートの専門家、美術館入場者など)の ためだけのものではなく、一般大衆のためのものでもある。今や、電子メールを使 っているようなアーティストたちはインターネット上に自分のホームページを開設し つつある。ナンシー・スペロの『女性・戦争・犠牲・抵抗』のような作品は、バーチ ャル空間の中で発表される単なる写真ではなく、見るものによって「現実」の空間に おいて体験される。この作品の中から例を挙げると、写真の一枚は頭を垂れロープで 縛られた裸の女の写真であり、この写真はゲシュタポに関する記事の中から見つけら れたという説明がついている。 今日テクノロジーとアートは不可分であり、相互に依存し合っている。十九世紀の カメラと映画の登場、そして百年後のテレビとビデオの発明は二十世紀に変化を及ぼ してきた。マスメディアのひとつとしてのテレビの出現は、われわれの社会と文化に 非常に多くの変化をもたらすと同時に、ポストモダニズムの方法を定義した。 カメラと映画の時代は徐々に、CD-ROM、コンピュータ、インターネットによって電 子画像の時代へと移行しつつある。さらにこれらのニューメディアは、情報の受け取 り方、仕事や相互の意志伝達のしかた、アート作品の制作方法などに影響を及ぼして いる。 コンピュータを使うことによってわれわれは、アート作品や思想を一瞬にして非常 に多くの人々に伝えることができる。これは以前には想像すらできなかった事である 。即時性こそが二次元、三次元グラフィックスとバーチャル空間にとっての鍵を握り 、またコミュニケーションにとっての重要な要素でもある。 二十一世紀に臨んで、われわれはこのことに注意を払わなければならないであろう 。アーティス トたちは画布、鉛筆、油絵具、彫刻素材などを使うよりも、自分のホームページ使っ て制作するようになるであろう。また近い将来、ギャラリーはサイバースペースギャ ラリーを展開していくであろう。コンピュータは、従来の単なる”役に立つ道具”と いう概念を越え、それ自体が仕事をこなしていくものとなっていくであろう。 |
