南條 史生

南條 史生
美術評論家。キュレーター。

1949年東京生まれ。 慶応大学経済学部(1972年)・文学部美学美術史専攻卒業(1977年)。

おもな経歴
国際交流基金を経て、ICA名古屋の設立・運営に参加。
1990年よりインディペンデント・キュレーターとして活動。
1991年4月より慶応大学「アート・マネージメント講座」講師。
愛知県芸術文化センター芸術文化情報研究委員。
The Irish Museum of Modern Art 国際委員。
CIMAM (国際美術館会議: International Committee of ICOM for Museums and Collections of Modern Art) 会員。
AICA (国際美術評論家連盟: International Association of Art Critics) ボードメンバー。
おもな企画展
・1996年「ヒューゴ・ボス アワード」(グッゲンハイム美術館)審査員
・1995年「トランスカルチャー展」キュレーター
(第46回ヴェニス・ビエンナーレ後援企画)
・1994年「人間の条件展」(スパイラル/ワコール
・アート・センター、芦屋市立美術博物館)
・1991年「クリスチャン・ボルタンスキー展」(ICA,名古屋)
・1991年「カーネギー・インターナショナル展」コミッショナー・審査員
・1989-1991年「Against Nature: Japanese Art in the Eighties」展日本側キュレーター (米 ニューヨーク大学グレイ・アート・ギャラリー、マサチュー セッツ工科大学リスト視覚芸術センター他巡回)
・1988年 第43回ヴェニス・ビエンナーレの「アルペルト88」展コミッショナー


時代はすばらしい早さで、前に向かって進んでいる。80年代に問題であったことが いつの間にか、もはや今日の問題ではなくなってしまったかのようだ。成長の時代は 終わり、これからは変化のない停滞の中で、まどろむような平和の時代が訪れると考 えるのは現実を見ていない者だ。今は目に見えない混乱と戦国の時代だ。すべての価 値観とあらゆる物事の構造が静かに、しかし確実に変わりつつある。
大きな力が、世界を前に向かって押し進めている。その力は歴史の必然のようなもの であり、世界を変え、新たな歴史を書き記している。その中において情報技術は大き な役割を果たしている。いつの間にか、巨大なスケールで、深いところから変化が押 し寄せ、新しい時代が生まれようとしている。
目の前には新しい可能性が開けている。それは見える人には見えているはずだ。新し いコミュニケーション、人間のネットワーク、視覚デザイン、芸術表現技法、芸術言 語、そして対話の変化、対話における第二者の反応、それを見る第三者の存在など、 新たに生じてくる問題と可能性は多々ある。 そうした可能性が感じられるような提案に出会ってみたいと期待している。