大田楽1

大田楽プログラム


行進

色とりどりの衣裳を身に着けた田楽団の一行が、どこからともなく風のように現れます。


王舞
獅子舞
田主奏上
段上り

王舞“OHNOMAI”〜獅子舞“SHISHIMAI”
〜番楽“BANGAKU”〜田主奏上“TAARUJI-SOHJOH”

異邦人を表わす鼻高面を着けた演者が矛でテリトリーを示す「王舞」に続いて、ワルツの三拍子のリズムで「獅子舞」が繰り広げられます。そしてアフリカン・ドラムのタムタムや中国のシンバルのような打楽器、日本の篠笛による激しいリズムに乗って、対になった躍り手が跳ねるように躍る「番楽」が演じられます。次に田楽団のリーダーである田主が、田楽団がこれから何を行うかといった内容の言葉を朗々と詠み上げます。







総田楽

腰鼓“KURETSUZUMI”〜編木“BINZASARA”
〜銅拍子“DOHBYOSHI”

楽器を奏でながら躍る、古来の田楽のスタイルをひときわ華やかに再現するシーンです。大陸から伝わった大太鼓の原型である腰鼓(くれつづみ)を打つ2人、田楽固有の楽器である編木(びんざさら)を鳴らす2人というように、シンメトリックなスタイルで弾むように躍りながら楽器を奏でます。銅拍子(どうびょうし)の4人は、銅製の小さなシンバル状の打楽器を擦り合わせるように鳴らしながら躍ります。


放下芸“HOHKAGEI”〜軽業“KARUWAZA”
〜高足“TAKAASHI”〜散楽“SANGAKU”

夜の闇をバックに、冷たい光を放つ小刀がきらめき、赤々と燃える松明(たいまつ)の炎が飛び交うジャグリングは、京劇から学んだ大道芸。バック転や宙返り、前転、側転の連続技は軽業師の真骨頂です。 音楽はジャズのインプロビゼーション(即興)にのっとり、太鼓の力強いリズムをベースに能管の美しい旋律が場を盛り上げます。3メートルもの高い位置で演技する「高足」は、食べ物の田楽の由来となったもの。「散楽」は曲芸・奇術・歌舞などを主体とする大衆芸能で、なかでも重い陶製のかめを放り上げ、額に受けて回転させるスリル満点の芸を披露します。


行進

群舞“GUNBU”

演者が総出で舞い、奏でる「群舞」は、『大田楽』のクライマックス。演ずる者と観る者とが一体となって会場の興奮は頂点に達します。そして、田楽団は現れたときと同様に風のように去っていきます。



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