百鬼徒然袋 巻之上

(国立国会図書館所蔵)

石燕曰く ながき世のとをのねぶりの
解説 石燕の「百鬼徒然袋(あるいは百器徒然袋)」は、器物の怪について 描かれた画集ですが、多くは過去に記された話を元に鳥山石燕自身が 想像した妖怪たちです。石燕自身の説明の終わりが「夢のうちに おもひぬ」というふうに、すべての画を夢で見たように設定されていて、 画集自体がその設定に沿って、最初と最後を「宝船」で挟むと いう枠構造をとっています。