今昔百鬼拾遺 霧之巻

(国立国会図書館所蔵)

石燕曰く 小雨坊は、雨そぼふる夜、大みねかつらぎの山中に徘徊して 斎料をこふとなん。
解説 小雨坊は、修験道の霊山である大峰・葛城の山に雨の降る夜に僧の姿で 現れて、人に斉料を乞う霊です。修行の半ばで亡くなった修行僧の霊 なのでしょうか。