石燕曰く |
うしろ神は臆病神につきたる神也。前にあるかとすれば、忽焉として
後にありて、人のうしろがみをひくといへり。
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解説 |
暗い道を歩いていたりすると、急に後ろから髪をひっぱられることが
あります。単にそういうふうな感覚を持つだけかもしれませんが、
これは後神の仕業であると思われました。未練を残して引きとどめる
神であると同時に臆病神のようでもあります。
髪をひっぱるだけですが、地方によっては、首すじに冷たい手で
さわる、首すじに熱いものをくっつける、熱い息をふきかけると
いったことも後神の仕業だと言われています。
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