初期フレミッシュ・スタイル 廉価版一段チェンバロ
Scholar model

outline

   イタリアンと並ぶチェンバロの原点、初期フレミッシュ様式を基本設計においた、普及用、廉価版一段チェンバロが登場しました。
 音色に直接影響のない装飾的要素を一切省略し、シンプルな構造と、扱いやすさを最優先させた、初心者にも安心しておすすめできる小型一段チェンバロです。特定の歴史的モデルの再現ではありませんが、音色・音質面ではルッカースに代表される初期フレミッシュの響きをお聴きいただくことができます。  本体外寸は190 cm × 80 cm、4オクターブ+3音(52音)の音域、弦列は8’×1列のみですが、このサイズならではの表現力と反応のよさを備えています。
 モデルの限定、部材の規格化等で、リーズナブルな価格を実現していますが、材質や寸法、伝統的工法にいたるまで、すべて当工房の注文製作のチェンバロと同じレベルの仕事にて構成されます。特に鍵盤材は、この種の楽器にありがちな合成樹脂張りは採用せず、良質な黒檀とメープル材を使用しております。
 当然ながら一品製作の手工品であり、入念な整音と、調整を経て納入されますので、初心者の入門、練習用をはじめ、声楽家や旋律楽器奏者の伴奏用に、また、リコーダー教育の現場などにも、充分お役に立つ一台といえましょう。
specification

option

material

[前のページにもどる]