「安達原」あらすじ(5)


祐慶たちの祈祷をはねのけるように迫り来る鬼女。東西南北中央に仏たちを勧請して祈り続ける祐慶たち。押せば引き、引けば押す祈祷と鬼力の死闘が繰り広げられていた。

しかし、はじめはその力で祐慶たちに迫っていた鬼女も、執拗に続けられる祈祷にやがて力も弱っていった。

ここぞと祐慶のもつ数珠の一撃に鬼女の姿はかき消えて、あとには恨みの声だけが残っていた。

ああ、恥ずかしのわが姿や。
やっと見つけた安住の地、黒塚。
ひとりでじっと隠れ住んでいたのにお前たちにあばかれてしまった。
なぜ静かにさせておいてくれなかったのだ。

ふと見ると藁屋さえもが消えていた(これは原文にはないので無視してください)。


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