Dolphin Talk

新しいコミュニケーションを目指すひとたちへ
〜自分の心を覗いて、そして話す〜

　寒いですね。皆さん、体のバランスはうまく保てていますか。今月から、１月にス タートしたうずまきワークショップと、連動した内容をお話ししていきます。
　 　今回は、“心を開ける(オープンな)コミュニケーション"のできる“場”作りについて考えてみまし ょう。無理をしてうずまきをおこすのではなく、静かな水面にポトンと小石を落とした 時のように、外へ外へと輪が広がっていく、そんな“場（環境）”作りです。そこに いる人の心の状態（波動）が広がり、“場”の雰囲気を作り出します。“信頼”や“安 心”が人間関係のベースにあれば、言葉が巧みでなくても、“言葉ではなく、その人の 波動を伝える”心を開いたコミュニケーションが交わされるのではないでしょうか。イ ルカやクジラに魅かれ、こうして集まった私たちには、すでにイメージしやすいことか もしれません。
　私たちはいつもどんな心の状態にいるのでしょうか。まず、自分自身に問いかけてみ ます。「自分自身を大切にし、自分の今の心を信頼していますか？気持ちよくその波動 を外へ広げられますか」
　忙しく暮らす私たちの多くが、自分を大切にする時間をあまり作れていないかもしれ ません。心の声や体の声を聞き、自分自身と対話をする時間です。知らず知らずの内 に、私たちの心は外からの刺激で逆立ってしまうことがあります。そんな時、周りの人 がいくら私たちの心に話しかけてくれても、私たち自身がその逆立った心に捕らわれ、 本当の自分の心と対話をしていないのであれば、心ない上の空の答えしか返せません。 せっかく話しかけてきてくれた人も“安心”して、自分の心を話し続けることができな くなってしまいます。
　また、日常生活で、閉じた心で会話をすることに慣れてしまっていると、人にどう思 われるかが怖くて心を開いて話すことができにくくなっているかもしれません。
　そんな場合はまず、一人で自分の心と話す時間を持ってください。心がゆったりする のはどんな時ですか。私の場合は、好きな音楽をかける、お香またはアロマオイルを焚 く、オイルマッサージをするなど。体の緊張がほぐれると心もゆったりとしてきます。 心の緊張が体に出ているとでも言うのでしょうか。
　今思い浮かべた“心がゆったりする時”を、数日以内に作ってみてください。そし て、自分の心は普段どんなことを感じているのか、そっと耳を傾けてください。時間を かければかけるほどいろいろな声が聞こえてくるはずです。忘れかけていた大切なこと を思い出したり、自分自身のことを再認識できたりします。そして、本当の自分の心に いき着くと、とても穏やかな心の波動が感じられるはずです。いつもいつも忙しすぎ て、一番大切な自分のための時間を失うと、自分自身と、そして自分にとって一番大切 な人や事柄と、遠く離れてしまいます。
　自分の心の中を覗けたら、そのまま飾らず、大切な人に話してみてください。それか ら、周りの人と話す時にも、穏やかな心の波動が伝わるよう、話す練習を試みてくださ い。きっと回りの人達とのコミュニケーションが、心を伝え合う暖かいものへと変わっていくはず です。平和で豊かな未来のために、まずはそんなうずまきを作りから始めてみません か。（岩谷　孝子）

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