モンゴル相撲
日本の相撲よりもレスリングのルールに近く、技の種類は複合技も含め400以上で、大別する、技は3つ。組み合わず瞬間的に足を蹴飛ばす技、深く組んでかける技、相手の衣装を掴んでかける技である。勝敗は、手以外の体の一部が地面ついたら負けで土俵は無い。取り組み前に力士(ブフ)は、優雅に鷲が舞い降りるようなしぐさをし、相手を威嚇して自らの気を高める。そして、対戦回によって介添え人が「ツォル」という力士の強さを称える歌を唄う。
会場が盛り上がり、実際に512人の力士がトーナメント方式、時間制限なしで激突。1回に10組程が広い大地を舞台に、取り組み戦うので迫力満点。5回戦を勝ち抜き16人の中に残ると「ナチン(隼)」、7回戦に残に残るとベスト4で「ザーン(象)」、9回勝ち抜くと優勝で「アラン(獅子)」、2回優勝すると「アブラガ」という称号が与えられる。モンゴル相撲で何度も優勝する力士は、国民のスター的存在だ。 |