Korea

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Education in Korea

韓国の教育制度は次のようになっている。

年齢 学校の種類 教育内容
6〜11才 小学校 普通教育
12〜14才 中学校・技術学校 中等教育
15〜17才 高等学校・高等技術学校
18〜22才 大学・各種学校 高等教育
23〜25才 大学院

韓国の教育制度は、小学6年、中学3年、高校3年、大学4年となっている。 これは第2次世界大戦以後、アメリカの各種教育援助計画が浸透したことの 影響である。なお、小学校はつい最近までは国民学校と呼ばれていたが、 その名称に問題があったため、1996年度に入り、名称が小学校に変わった。

韓国の受験戦争はとても厳しい。しかし、例えば日本のように幼稚園から 受験が始まるということはない。なんと韓国では受験は実質1回だけなのである。

これは1960年代か80年代にかけて進められた「平準化政策」の成果である。 ここで「平準化政策」の歴史について説明しよう。

60年代の韓国では財源不足などの問題から、中学校はまだ義務されていなかった。 そのため中学校への進学は自由だったのだが、進学志向がかなり強く、また受験競争 が自由に行なわれていたということもあり、必然的に受験競争は加熱し、それに 伴って放課後の受験対策の授業が平然と行なわれる、教師が塾教師のアルバイトに 励む、一流校への生徒の一極集中などの問題が発生していた。

この問題を解決するために学区制が採用されるが、それは学区内の「一流校」への 一極集中という現象が新たに発生しただけであった。そこで、1969年、時の 政府はドラスティックな改革に乗り出すこととなる。それが「平準化政策」であった。

「平準化政策」は公立・私立を含めた中学校入試を廃止、抽選で入学先の学校を 決定する、それまでの「一流校」を廃校にし、その施設を高校に転用するなどの 大胆なものであった。これにより中学入試熱は下火になっていく。

しかし、ここで新たな問題が発生する。当然といえば当然であるが、入試熱が 中学校入試ではなく、高校入試に場を移すようになっていったのである。そこで 1974年、政府は中学校入試改革とほぼ同じような政策を採る。このことにより 高校入試熱も収まりを見せていく。ただし完全に収まった訳ではなく、まだ 「平準化政策」が進んでいなかった地方都市の「一流校」に生徒が「留学」する という現象も発生していた。

とにかく、こうなると大学入試のウェイトが高まるのは当然である。 課外授業、大学生や教師の家庭教師、塾産業などが大学進学熱を煽った。 ここでも思い切った対策がたてられた。上に挙げたものが全て禁止された のである。それは家庭教師をした学生・教師は退学/免許停止、塾も一切 禁止(ただし浪人生や再修生などを対象にしたものは黙認された)と いったものであった。現在の受験の風景は次のようになっている。

「実際の受験は大学受験1回。それに向けて勉強している韓国の高校生の1日は 6時に起床、8時までに学校登校、9時まで補講、4時まで授業、 6時まで補講、夕食を食べて、10時まで自習、、、の繰り返しである。 その後、塾や図書室に行く学生もかなり多い。」


大学に入ると、2年・3年が終ると軍隊に入る男子学生が続出し、校内の学生の 歳の差が大きくなっていく。これが韓国の事情を反映しているのは言うまでも ない。若いエネルギーが軍事ではなく、他のことに向けられるようになることを 願いたい。



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