原日本・高知の自然流生活館土UPBOTTOMHOMEMAPIWE96

写真
アーティスト
都築房子
写真
流通者
坂本直昭
写真
商品開発者
加藤俊男
タイトル
写真
職 人
上田博康
写真
ネットワーカー
刈谷裕子
写真
文化財修復者
半田正博


「土佐和紙の生き方」
紙々が生きている6つの異世界からのメッセージ
土佐和紙、とひっくるめて呼ばれている高知産の和紙は、時には他の産地の名前で世に出るが、他産地の紙を土佐和紙と呼ぶことはまずない。厳密には伝統的な手法と地域産の原料で漉いた紙を指すこの比較的新しい言葉は、あまりにも内容に幅がありすぎて、受け取る側にも作る側にもとまどいを与えている。この多種多様さはこの地に生きる生態系の豊かさゆえか、それとも人と同じを嫌う「いごっそう」気質なのか、煎じ詰めれば同じことなのか。
それでも土佐和紙という言葉はシンプルで美しい。土佐という高知の古い呼び名は私たちにとって余りにもなじみ深く、今も暮らしのなかに根付いている。もちろん、土佐和紙どころか高知で素晴らしい紙が生まれていることさえ十分に知られているとは言えない状況なので、私たちには言葉にこだわる以前にすべきことはたくさんあるが。だから私はいわゆる和紙的な手法で漉いた高知の紙をひとまずこの名前で呼ぶことにしている。
高知で生まれた土佐和紙が、使われる世界=生きていく世界を訪ねると、そこは想像していた以上の和紙への深い理解と意識を持った人々が生きる世界であった。あれほど人の手を掛けて生まれた和紙が、さらに原料となって新しい世界で求められていることは、和紙の可能性を示す、あるいは高知の可能性を示す光芒のように思えてならない。

土佐和紙連企画/取材
久保理子 Masako Kubo


土佐和紙について熱く語り合いたい方は
ぜひ、高知ファンクラブ(Newsgroup)へ


原日本・高知の自然流生活館UPTOPHOMEMAP96/10/1更新 (C)高知県