共同通信社提供
1960年代なかばに登場したラジオの深夜放送は、大学進学が大衆化し深夜に机に向かう若者の急増とも重なり、テレビにその座を脅かされつつあったラジオの起死回生ともいえる人気番組になりました。人気のディスク・ジョッキーと直接話せて、好きな曲をかけてもらえるのが、大きな特徴で、聴取者とディスク・ジョッキーをつなぐメディアとしての電話は、もはや玄関に鎮座しているものではなく、茶の間へ、あるいは自分の部屋へ持ち込めるものとなっていたのです。