1953年(昭和28)、東京で局番の大変更が実施されます。これは、各局の加入者数をバランスのとれたものにするための区画整理、そして新しい接続方式の開始に対応するためのものでした。この前代未聞の大手術は、実施前より大混乱が予想され、電話局では、あの手この手で宣伝を行いました。広報カーを走らせ繁華街で呼びかけてみたり、ヘリコプターを飛ばし、空にビラを散らしてみたり、都電や国電にポスターを掛けたり。チャイム入り案内サービスは、「ダイヤルをまわしたとたんに美しい女性の声が聞こえる」と評判になったとか。