日本で見られる野鳥の多くは渡り鳥です。その保護のためには、渡りルートを調査し、繁殖地・越冬地・中継地を解明して、渡りルート全体の環境を守らなければなりません。  NTTでは、人工衛星を使ったアルゴスシステムによる追跡調査の際に、渡り鳥に装着する超小型の位置送信機を開発し調査に協力しています。「日本野鳥の会」と共同で行っているツルやハクチョウの渡りルートの追跡調査、アメリカ内務省魚類・野生動物局の渡り鳥調査プロジェクトの参加のほか、「雁を保護する会」がロシア・アメリカと共同で進めているハクガンの渡りを日本に復活させるための調査も協力しています。  その他にも、釧路湿原では電話線から野鳥を守るために電柱を撤去し無線方式に変更したり、また古電柱を利用して巣箱を設置するなど、野鳥保護のための活動を行っています。