NTTが誕生したのは昭和60年(1985)4月1日のことです。これは、日本の電話事業が官営として開始された明治23年(1890)から数えて95年、昭和27年(1952)電電公社設立後から30余年を経ている電気通信事業の独占に終止符が打たれ、複数の事業体が競争原理にもとづく市場に自由に参加して、通信サービスが営めるようになったことを意味します。民営化を契機に、これまでの「公衆電気通信法」は「電気通信事業法」に改正され、電話機や回線利用制度が自由化されました。