無線呼び出しサービスと呼ばれるポケットベルは、昭和43年(1968)から制度化され、東京23区内を皮切りにサービスが始まりました。ポケットベルサービスは、小形電子部品の出現によってはじめて可能になったサービスの一つで、ポケットベルサービスに使用する受信機は文庫本程度の大きさで、40石に近いトランジスタが使用され、かつ複雑な信号受信回路を内蔵していました。その後は、小形化や文字送信などの多機能化が急速に進みました。サービス開始時の使用料は月額2000円で、加入電話からポケットベルを呼び出すごとに度数料がかかります。