朝日新聞社提供
戦後日本人の生活が大きく変わり始めたのは、1956年「もはや『戦後』ではない」という言葉が生まれた1950年代半ば(昭和30)頃からでした。日本国民の大半は、生活にそれほどの余裕はなく、戦後復興の途中というのが実感でもありました。三種の神器といわれた、あこがれの商品、白黒テレビ、電気冷蔵庫、電気洗濯機を手にするために、日本人は皆一生懸命に働きました。そんな人々の労働意欲が、やがて大衆消費社会と日本経済の高成長をもたらすこととなります。