昭和37年(1962)3月、東京都下昭島局での商用試験を皮切りに登場した600形電話機は、通話性能と経済性の上で完成された電話機といわれています。その後、全国的な商用試験を経て、昭和38年(1963)から全面的な600形電話機の導入がはかられ、昭和46年(1971)からは、ホワイト、グレー、グリーンの3色によるカラー化も始められました。明治11年(1878)に国産1号電話機が誕生してからほぼ1世紀、ここに通話機能においてほとんど申し分のない電話機の出現を見ることができました。