昭和3年11月1日、東京から神戸までの間に7年越しの工事を続けてきた長距離市街電話ケーブル回線の布設工事が全通し、東京・大阪など当時の6大都市、ひいてはその他の沿線諸都市相互間の市街通話が著しく改善されました。この工事は我が国の長距離電話通信に一大エポックをなしたもので、このような長距離の回線をケーブル化することは、長距離電話技術の一大試金石とされたものでした。一方、大正14年に放送開始したラジオ放送は、安い受信機が登場するようになり、電話とともに新しいメディアとして人々の間に定着していきました。