明治32年(1899)2月1日、東京〜大阪間の長距離電話回線の完成に伴い、長距離通話用としてソリッドバック(Solid Back)磁石式電話機が採用されました。この電話機は、ソリッドバック送話器を用いる点を除けばデルビル形とほぼ同様の構造になっています。ソリッドバック送話器は炭素粒の後にも振動板を置いたのでこの名があり、感度を高めると共に雑音の排除に効果を上げました。開通当初、東京・大阪とも各178加入者でスタートしましたが、通話は近距離に劣らず良好でした。その後、神戸、京都などサービス地域も広がり、利用者も増大しました。