インターネット 1996 ワールドエキスポジションとは
1. What's IWE'96 ?
- IWE'96は、Internet 1996 World Exposition(インターネット1996ワールドエキスポ
ジション)の略称で、1月1日から世界同時に始まったインターネットというネットワ
ークの中で行われているこの新しい形態の博覧会です。
開幕後、参加国も増え、様々なパビリオンが展開されています。 日本も、4月1日に
、多くのパビリオンがオープンし、装いを新たにグランドオープン いたしました。
この博覧会は、45Mbit/sという、高速な次世代の通信環境を実験的に 構築し、大小
を問わず様々な企業や自治体、個人が世界中からパビリオンを展開して います。
また、映像や音声を使った新しいマルチメディアインターネットの世界も体験できます。
2.IWE'96のテーマ
- 国際社会とインターネット
- インターネットは、国境を全く意識させない、新しいメディアです。民族、宗教、政
治 等の壁を越えて、自由な情報発信、国際交流を可能にするこのインターネットは
、21世 紀の全人類の平和共存に向けた地球規模の共有感覚や価値観を提案していき
ます。
- 個人とインターネット
- インターネットは、個人が自由に世界に向けて情報や経験を発信できるメディアです
。 こうしたメディアによって、世界的に交流していくことは、新たなマルチメディ
アネッ トワーク時代の新しい個人のライフスタイルを模索していきます。
- マルチメディアとインターネット
- 高速な通信環境によって、インターネットは、これまでの文字、静止画に加えて、音
声 や映像といった様々なデータを自由に扱えるようになってきました。また、映像
や音声 を取り扱う技術も日々進歩しています。IWE'96では、高速なネットワークを
使って、様 々な最新技術を実験すると同時にマルチメディアの新しい表現を模索し
ていきます。
- メディアとインターネット
- インターネットは、多彩な形態の情報を双方向でやりとりできる、新しいコミュニケ
ーシ ョンツールです。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌といった現在のメディアとも相
互に影響を 与えながら様々に連携し、各々の特徴を活かした新たなメディアの在り
方を追及していき ます。
- 現実社会とインターネット上のサイバースペース
- インターネット上で様々な情報を展開し共有されるようになるとサイバースペースと
呼ば れるようなネットワーク上の社会が形成されてきます。これが、現実の社会に
も大きな影 響を与え、逆に現実世界の様々な変化がサイバースペースにも反映して
いくことでし ょう。
IWE'96では、これらの様々な変化、発展のダイナミズムを積極的に先取りしていきます。
3.日本ゾーンと主なプロジェクト
- IWE'96には、様々な国々が参加しています。「日本ゾーン」は、日本から発信される
コン テンツが集まっているゾーンです。この「日本ゾーン」では、企業や自治体な
どのパビリ オンの他に様々なコンテンツが展開されています。
- 128KTTHプロジェクト
- IWE'96の日本独自のプロジェクトとして、128Kbit/sという高速な回線を一般家庭や
様々な分野の方々に提供し、インターネットを自由な発想で使ってもらおう、という
プロジ ェクトです。既に情報発信は始まっており、今後も個人ベースでの様々な利
用方法やコンテ ンツが展開されていきます。
- イベント動画中継実験
- 高速なインターネット環境を利用した、映像や音声によるコンサートやシンポジウム
等の イベントの中継も行なっています。テレビ中継とは違って、複数の画面を自由
に選ぶ、 回線の速度によって音質や画質を選んで見る等、インターネットならでは
の様々な実験を 行っていきます。
- University of Future
- インターネットは、大学機関をその中心のひとつとして展開しています。
この University of Future は、次世代の高速な情報通信環境を各大学で利用し、各大学が、様々
なコンテンツや技術を展開していく、日米の共同プロジェクトです。この実験の主
旨は、世界を取り巻く高速なネットワークが大学につながったら、学生をはじめ、教
職員の 生活や研究活動がどのように変わっていくのか、また、大学として社会に対
して何ができる のかなどをIWE'96が敷設した新しいレールロードを使って模索して
いくことにあります。
- パーソナルパビリオン
- 個人による様々な情報発信は、インターネットの大きな原動力となっています。IWE'
96では、この個人の情報発信を促進するプロジェクトとして、様々な個人のホームペ
ージへの IWE'96からのリンクを無料で提供しています。ユニークなコンテンツをお
持ちの方は、是非 ご参加下さい。
- パブリックアクセスポイント
- IWE'96で準備する高速なネットワークを実際に体感して頂く場所として、高速なエキ
スポ 専用アクセス回線を設置したアクセスポイントを全国に約30カ所、展開してい
ます。映像 や音声などのマルチメディアコンテンツも快適に楽しむことができます。
- テックワーキンググループ(TWG)
- インターネットの技術は急速に進歩し続けています。最新の技術を広く提供する為に
テックワーキンググループが活動しています。TWGのホームページには様々なアプリ
ケーシ ョンソフトが登録されていますので、是非ご利用下さい。
- テーマパビリオン(sensorium :日本組織委員会提供)
- 地球時代に生きる新たな"SENSE"を求めてーーこれが日本組織委員会提供の「テーマ
館」のコンセプトです。内外のアーティストや作家が連歌的なマルチメディア・コラ
ボレー ションで多様な感性のありかたを提示する「連感」。
ダイバーや気功師などユニークなワー クスタイルを持つ人々の視点を通じて日本を
再発見する”Sensing Japan"(「日本というカ ラダ」)。
さらに地球全体を耳で感知してゆくサウンド・アーカイヴやホームページ上でのチャ
ットルーム、またインターネットという”情報の森”に聴診器をあててゆくようなセ
ンソリ ーな試みも企画しています。
プロデューサー:東北芸術工科大学助教授 竹村真一氏
4.参加団体一覧
- オフィシャルオーガナイザー
主催者である日本組織委員会の一員として参加する企業の方々です。
- オフィシャルコントリビュータ
エキスポ開催のために、回線・機材・ソフトウェア・人材等をご提供頂いている企業
・ 団体の方々です。様々な企業・団体・個人の協力によってエキスポは運営されて
います。
5.開催概要
- 名称
- (和文)インターネット1996ワールドエキスポジション
- (英文)The Internet 1996 World Exposition
- 主催
- インターネット1996ワールドエキスポジション日本組織委員会
- 後援
- 郵政省/(財)マルチメディア振興センター/日本インターネット協会/他
- 特別協力
- 日本電信電話(株)/国際電信電話(株)/(株)日本サテライトシステムズ /
WIDE Project/倉敷芸術科学大学/慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス/大阪大学
/ 奈良先端科学技術大学院大学/北陸先端科学技術大学院大学他
- 開催期間
- 1996年1月1日〜12月31日までの1年間
- 開催場所
- 各国のエキスポ専用サーバ、日米欧をつなぐ45M回線と国内バックボー ン(実効45Mbit/s)回線
- 参加国
- IWE'96には、多数の国や地域が参加しており、様々な活動が展開されて います。ま
た、参加する国々も随時増えていきます。是非ご覧下さい。 アンドラ/アルゼンチン/オーストラリア/ベルギー/ブータン/
ブラジル/カン ボジア/カナダ/チリ/中国/コロンビア/デンマーク/ エクアドル/フィンラン
ド/フランス/グルジア/ドイツ/ ハンガリー/インド/インドネシア/イタリア
/日本/カザフスタン/ 韓国/ラオス/メキシコ/オランダ/ネパール/ニュージ
ーランド/ ノルウェー/ペルー/パキスタン/フィリピン/ポルトガル/ロシア/
サンブラス諸島/シンガポール/スロベニア/スペイン/スウェーデン/ スイス/
台湾/タイ/チベット/イギリス/アメリカ/ベトナム
(1996/4/1現在)
- 来場見込み 全世界5,000万人/国内500万人以上(年間のアクセス者数予測)
- ※IWE'96は、参加各国の運営組織が独自に開催しつつ、国際的に連動して展開される
新しい形式のエキスポジションです。日本組織委員会は、各国の運営組織と連携を取
りつつ、日本の国内部分を主催するものです。
- インターネット1996ワールドエキスポジション 日本組織委員会事務局
- 財団法人マルチメディア振興センター内
- 東京都港区麻布台1-11-10 日総22ビル
- TEL.03-3583-2637 FAX.03-3583-2638
- E-mail:info@expo96.ad.jp
- URL:http://park.org/
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