知っての通り、日本の家は木と紙で出来てるから、火事でもあった日にゃ、いっぺんに燃えちまう。そこで、お上の“うち風呂”は、火元になるから作っちゃなんねぇってお達しで町場に銭湯が出来たって訳だ。ところが、この銭湯が日本人の心根(こころね)にしっくりはまっちまった。“じゃすと・ふいっと”ってやつだな。体を洗うだけじゃなくて、裸の付き合いができる庶民の社交場ってやつだし、のんびりくつろいで明日への英気を養うやすらぎ空間ってな役割を担ってきた訳だ。

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