飛頭蛮(ろくろくび)・・・浮 遊 す る 怨 念
飛頭蛮(ろくろくび)は首が胴から遊離して、かなり長い距離を飛び回ることが出来ます。
日ごろは全く普通の女なのですが、寝ている間にその首が細くなりどこまでもどこまでも長く延びていくのです。
密かに心を寄せる男のもとまで首は延び、ひっそりと物陰から見つめています。
しかしその一方で、恨みを抱いている人間のまわりを自由に動き回り執拗に憑きまとうのです。
踊り首
首だけが胴体と切り離され浮遊するものです。
それは大きな女の首であったり、落武者の首だったりします。
愛憎の念が深く怨恨が強いがゆえに首だけが巨大化し、あなたの眼前に現れるのです・・・
ふらり火/叢原火(そうげんび)
供養をしてもらえなかった死人の怪火をふらり火、また非業の死を遂げた人の怨恨が刻まれた悲しくも怖しい形相そのものが怪火となったもの、それを叢原火といいます。
このような怪火は行くあてもなくいつまでもいつまでもふわりふわりとこの世を彷徨い続けるのです。