●マイノリティーの人々の"生の姿"を撮影し、問いかける●


鈴木邦弘
Suzuki Kunihiro
(写真家)

 下の作品は、ソマリア・ルワンダ・エチオピア・ブータン・クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビアの難民達を撮影したものです。私はそれぞれの難民キャンプを訪れ共通するものを感じました。それは“生きる”ということです。一般的に難民というと死をイメージするかもしれません。しかし、彼らは生きるために自国を逃れ、国境を越えたのです。そして、キャンプに居る期間が1年、2年と長くなるにつれ、結婚をし、子供が生まれるというあたりまえの生の営みが行われます。先の見えない厳しい環境の中で生活し、喜びや悲しみを感じながら必死で生きようとしています。まさしくそこには“人間の生きる姿”がありました。私は彼らの“生の姿”を写真にし、もう一度“生きる”ということを問い直すきっかけにしたいと考えています。
Somalian refugees Rwanda refugees Bhutan refugees The formaer Yugoslavian refugees
(Muslim woman)
【経歴】
1959福島県生まれ
1984日本大学商学部卒業
1985日本写真芸術専門学校卒業
樋口健二氏に師事
以後、雑誌媒体を中心にフリーカメラマンとして活動
1990日本写真芸術専門学校講師
1992武蔵野美術大学非常勤講師

【主要作品】
雑誌
1986/11人間(台湾の写真誌)
「管理社会的黒紐帯」(東京のホームレスを撮影した作品)
1987/ 7アサヒグラフ「中国人強制連行」
1987/ 7人間「中国人強制連行」
1989/ 2アエラ「ゴリラを食う人々」(アフリカのピグミー族を撮影した作品)
1995/11日本カメラ「CAMP・難民の肖像」
書籍
1991/10「アマゾンの船旅」ダイヤモンド社

【写真展】
1993/ 6「森の人 PYGMY」銀座ニコンサロン
1993/12「森の人 PYGMY」(伊奈信男賞受賞展)銀座ニコンサロン
1994/ 1「森の人 PYGMY」(伊奈信男賞受賞展)大阪ニコンサロン
1995/11「CAMP・難民の肖像」銀座ニコンサロン

【受賞歴】
1993/ 6「森の人 PYGMY」(銀座ニコンサロン)により、第18回伊奈信男賞受賞