今昔百鬼拾遺 霧之巻
(国立国会図書館所蔵)
石燕曰く
もろこし巫山の神女は、朝には雲となり、夕には雨となるとかや。 雨女もかかる類のものなりや。
解説
石燕の説明にもあるとおり、中国巫山の神女は、朝に雲となり、夕には 雨になるといわれています。だから「雨女」というのも、この類だろうと いうことです。妖怪というよりは、「雨神」に近いものでしょうか。
雨乞いに関する日本の伝説の中には「雨ふり石」や「雨ふり地蔵」なども あります。