ここに掲載してある能面は特別にことわっていない限り、北海道在住の面打ち師の松本冬水氏の打った面です。
- 小面
：（こおもて）若い女性の面。多分、能面の中では般若と並んで最も有名な面。女面の中で最も若い女性の面。
- 若女
：（わかおんな）若い女性の面。有名な小面（こおもて）よりは少し年齢の高い女性の面。
- 姥
：（うば）老女の面。「高砂」などで老翁とともに登場する老女などに使う。
- 蛇
：（じゃ）般若の系列の面。と言っても般若がまだここには載せていないので比べるのは難しいのですが。般若やこの蛇などはみな女面。髪の毛をごらんいただけるとわかります。
- 蝉丸
：（せみまる）盲目の王子、蝉丸の面。琵琶の名手であったが、盲目であったがために父王によって山中に捨てられる悲劇の王子。
- 大べしみ
：（おおべしみ）両唇を強く結び、威力を示している面。天狗の面とされる。
- 小べしみ
：（こべしみ）大べしみと同じ両唇を結ぶ面。ただし、こちらの方が強い。地獄の鬼や妖怪変化に使う。鬼神の面。
- 大べしみと小べしみとの比較
：上の２つを見てもよく違いがわからなかったという方へ。大べしみと小べしみを並べてみてみましょう。違いがわかります。
- 鼻瘤悪尉
：（はなこぶ・あくじょう）超人間的な強い老体を表す面。脇能で「楽」を舞うシテや、「恋重荷」や「綾の鼓」など恨みを持って死んだ老人に使う。